日本健康同盟(略称・健康同盟)
Page6(2005年3月2日記載)
[21世紀の統合医療システム」のメディカル・モールの新規性(進歩性)の件(その4)
【 メディカル・モ−ル設立趣意書 】 ( 補足説明作成に当たり )
2000年9月(2000年9月8日)
● 新規性(進歩性)の件 「健康同盟」世話人・酒 井 洋 明
標記の件を考慮する上で必要な資料−その4:
○「代替医療革命」(著者・林 義人・廣済堂出版)・1999年版より(続き)
★ 印:リンク
●医療のあり方を変える米アクセス法★:(治療面での、患者の自己決定権)
□1994年、アメリカ議会へ「アクセス法」(AMTA)と呼ばれる医療法案が上程され、上院
本会議を通過した。此の法案は1999年7月現在未だ審議中だが、可決され、大統領がサイン
すると、アメリカの医療シ−ンでたいへん大きな転換が起こる事になると言われる。
この法案は、アメリカ国民であれば誰でも、求める治療法に辿りつける(アクセス)ようにしよう
というものである。
*「生命に危険が及ぶような重度の疾病について、医師は、患者の要請に基づいて、実験段階で未
だFDA(食品医薬品局)の承認が得られていない医薬品、医療機器を、その患者の治療に限って
使用できる。」「重度の疾病を治療するための新しい療法の承認を早める為に、FDAの医薬品、
医療機器の審議のプロセスの能率化、簡素化を計る」「製薬会社が医師に提供する製品の効用に関
する情報の中に、未だFDAによって承認されていない情報を含める事が出来る様にする。」
要するに、患者が代替医療を医者など医療の専門家から受けやすいように配慮されたものだ。
□患者が(治療法を)選ぶということは、最終的な責任は患者が負わなければならないとい
う事にもなる。
その為には、治療効果というメリットも、副作用などのデメリットも、正確な情報開示が
為されていなければならない。新の治療法も伝統的な治療法も選べる様にしておいて、患
者が自分で判断して、自分の責任において利用できる様にするという訳である。
□アクセス法は、未だ成立した訳ではない。(註:ネット情報で、現時点では、欧米各国で「保健
記録アクセス法」,その他、もろもろの情報へのアクセス権が成立している★=酒井)
但しFDAは新薬を承認するプロセスを短縮している。お陰で性的不能治療薬「バイアグラ」を
はじめ、禿頭症治療薬「プロぺシア」、肥満改善薬「メリディア」など、アメリカは今、生活習
慣病改善薬の認可ラッシュだ。即ち、求める医療に近づくことができる様な配慮がされ始めてい
る事になる。だからアクセス法は別に可決されなくても、すでに実質的に実施されていると言っ
てもよい。
アクセス法は、患者と医療の専門家たちが、自分の目
(酒井注釈:感性・感覚を含むと考えられる)で判断して相談しながら治療法を
選ぶとい環境をつくる。そうなれば、これまでの医療のあり方が大きく変わる
きっかけになると考えられる。
その「医療ビッグバン」の波は日本にもいっきに上陸するはずだ。
(この先駆けになるのが酒井案の「メディカルモ−ル」であると言えます)
○「病院沈没」★(副題・外資参入で医療ビッグバンが始まった!
日本の医療地図は激変する・
著者:丹羽幸一+杉浦啓太、宝島社出版)より:
●これを裏付ける新聞記事がある。紹介しよう。(酒井=詳細・別紙:朝日新聞切り抜き)
2000年8月20日(日)朝日新聞:「病院に淘汰の波、倒産・過去最悪のペ−ス」
「90年度に約10100あった病院数は 今年5月には9300になった。」「病院の経営状
を含めた情報の開示や,患者の視点を含めた医療 保険制度 改革などが必要になりそうだ。」
□「沈没の危機にさらされているのは病院だけではない-----保険、医薬品、医療機器、検査業
界など医療ビジネスの全分野が、世界中に狙われて大競争の荒波に翻弄されるのだ。その結果、
患者本位の開かれた医療が実現するなら、国民は「病院沈没」を支持し、古い体制は見捨てら
れるだろう。
□医療ビッグバンとは、外国の資本が日本の市場に割り込んでくるといった単純な問題ではな
い。それは、患者本位の医療、医療における情報公開、安心して受けられる高い医療、納
得できる価格の医療サ−ビス といった一連の改革を伴いつつ、医療サ−ビス市場で医療機関
同士が競争と淘汰にさらされていく事を意味しているのである。
→患者が求めている医療(代替医療を含む統合医療)を実現させれば、この問題の解決に大
きく一歩前進する事になる。「メディカルモ−ル」が病院沈没を救う!(酒井記載)
□日本の大手ス−パ−各社−−−大幅な売り上げ減−−−商材のタ−ゲット−−−買い物籠をさげ
て気軽にかかれる、内科、眼科、婦人科、小児科,老人科、泌尿器科、皮膚科が揃った一次医療
を担当する「医療ショップ」計画。
此のプランは、国内の大手商社を通じて実現に向かってかなり のところまで進んでいる。
→(酒井)これは驚きだ。これは私が提起するメディカルモ−ル構想とは内容が違うだろ
うが、出資者の中にはこのような新たなマ−ケットを模索している大企業も出てくると思
われる。しかし、どの企業を参入させるか、「患者本位の医療」の実現という視点に立って
慎重に見極める必要がありそうだ。
(新規性−その5に続く)